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原発性足底多汗症について紹介

暑い時や運動した後でもなく何もしていないのに、滴るほど大量の汗が出てしまう人がいます。
多汗症と言われる症状で、衣服が濡れて恥ずかしかったり、汚いと思われたりするので困ります。
本人はどうしようもできないのでかなりストレスを感じるようです。

多汗症には原因がはっきり解明されていない原発性と、傷を受けたり腫瘍などの発生によって神経障害を受けたことによる続発性があります。
原発性の場合、交感神経が過敏で興奮しやすいことで発汗が促される可能性があると言われています。
はっきりとしたことは解明されていませんが、患者の家系を調べると同じような症状を発症しているケースが散見され、遺伝に起因する可能性があります。

また、多汗症には全身から発汗する全身性多汗症と頭や手足など体の一部に限定的に汗が増える局所多汗症があります。
その中でも足の裏に限定して発生するものが原発性足底多汗症です。

原発性足底多汗症は思春期になると発症して精神的緊張した状態になると足の裏から異常な発汗がみられるようになります。
症状が重い例では滴り落ちる程の発汗がみられることもあり、足の裏は絶えず湿っていますが熱を帯びていることはなく、指先が冷たくて紫色に見えることがあります。

日常生活では、靴の中が常に湿っていて蒸れた状態になるので、周囲にわかるほどの不快な臭いを放ちます。
革靴を履くときには余計に湿気がこもるので、雑菌が繁殖しやすく水虫の原因になります。
革靴がすぐに悪くなると言うことも問題の一つです。
湿った状態が続くとあせもができて表皮がめくれることもあります。
10時から18時の間で大量の汗が見られますが、寝ているときにはあまり見られることはありません。

緊張やストレスを感じると症状が強く出ることもあり、気にすると逆効果になってしまいます。
また、座敷に上がる時やスリッパを勧められたりすると困ります。
サンダルを履いていても汗でずれてしまうことがあるので注意が必要です。

原発性足底多汗症の治療方法とは?

原発性足底多汗症が見られた場合にまず行うべきことは、非侵襲的でリスクの少ない方法で改善することです。
副作用が少ない方法として塩化アルミニウムの外用薬を使うというものがあり、これは塩化アルミニウムがもつ制汗作用によって汗を抑えることができます。
ただし、副作用として、刺激性皮膚炎があるので使用には注意が必要です。
もし炎症が見られたら塗るのをやめて見たり、ステロイド外用薬を併用するなどで対処します。
就寝前に異常に発汗する場所に塗布して継続治療を行います。

イオントフォレーシスも外用薬と同じように副作用が比較的少なく、初期に行う改善方法として有効です。
水を張った専用の機器の中に足を入れて弱い電気を20分程度流し続けます。
週2回の通院で継続治療を行う必要がありますが、保険適用なので負担が少なくてすみます。
電気を流すことで汗の出る孔が減っていき、だいたい1年ぐらいで完了するというものです。
副作用と言えるかわかりませんが、治療中にビリビリと電気を感じることがあります。

外用薬や電気で効果がなかった場合にはボツリヌス毒素を局所に注射する療法があります。
ボツリヌス毒が体に入って神経との繋がりに作用し、発汗を促す神経が信号を伝達をできないように麻痺させ、発汗を抑えるというものです。
副作用としては、注射するときに強い痛みがあることや毒素が効いているところで痺れが残ることがあります。
3ヶ月程度で修復されて症状が再発することも考えられます。
毒素のコントロールがとても難しいので強く反応が出てしまうこともあります。
原発性足底多汗症に限らず、多汗症は当事者の強いストレスとなるため切実に改善を願いたいものですが、そのために後遺症が残る恐れのある治療方法を選択すべきではありません。
なるべく外用薬などのリスクの低い方法で継続治療することがおすすめです。