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水虫は重症化を防ぐ為に放置は厳禁

水虫といってもかゆみや痛みがあるとは限らず、自覚症状のないものもあります。
白癬菌に感染したからといって、すぐに症状があらわれるわけではなく、湿度や温度が上がってくる時期に白癬菌が活動し始めます。
この白癬菌が活動を始めた時期を指して、水虫の急性期と呼んでいます。

急性期になると体の免疫機能が反応して、白癬菌と戦い始めます。
この免疫機能の働きによっておこる反応が、かゆみや皮膚のはがれ、水泡などの症状なのです。
急性期は免疫機能が活発に働いているので白癬菌を退治するチャンスではあるのですが、治療を行わないと症状は自然に収まってきます。
しかし水虫は放置しておいても、完治に至ることはありません。

放置しておいたら治ったと言っている人もいますが、実は治っているわけではありません。
特に秋口になると湿度や温度が下がるため、白癬菌が活動できなくなっていくからです。
梅雨などの湿度や温度が上がってくる季節になると、白癬菌が活動を再開して水虫の症状がぶりかえします。
このような状態を2~3年繰り返していると、白癬菌はもっと住みやすい場所を探し、地面と摩擦の少ない土踏まずや足の指の間、かかとや爪の中といった部分に繁殖してしまいます。
どんどん繁殖すると皮膚の奥まで侵入してしまう角質増殖型白癬や、なかなか治りにくい爪白癬に進行して重症化してしまいます。
特に爪白癬は痛みの症状がなく、一般的な水虫の治療薬では爪に有効成分が浸透しないため、効果が得られません。

皮膚科などでは内服薬が処方されることが多く、爪が生え変わるのも時間がかかるので1年以上完治までにかかってしまうこともあります。
また爪白癬は爪がもろくなってしまうため、足先に力が入らず転倒しやすくなったり、変形した爪が食い込んで歩行困難になったりします。
悪化すると化膿してリンパ管炎という病気を引き起こしたり、細菌に感染して幹部が腐りやすくなるということも起こります。

水虫は全身へ感染が広がる場合もあります

このように水虫を放置しておいても完治はせず、重症化してしまうと大変な状態に陥ることを知っておきましょう。
また白癬菌が全身へ感染してしまうこともあります。

足の裏にとどまらず、体のあちこちに付着し水虫の症状を引き起こすので注意が必要です。
全身へ感染しまう場合、その中で最も多いのが陰部で股部白癬、いわゆるインキンタムシのことです。

陰部は蒸れやすく、白癬菌にとってはとても住みやすい場所となっています。
インキンタムシの場合、股の間や男性の場合は睾丸の横あたりが蒸れやすいため、そのあたりに赤みを帯びたかゆくて細かい湿疹ができます。
かゆみがあるため、爪で掻いてしまうことで感染も拡大してしまいます。
放置すると、短い期間で太ももやおしり、陰毛の中にまで広がってしまいます。
まれにかゆみがないこともありますが、湿疹部分が隆起している場合は注意しましょう。
そして白癬部位を知らないうちに掻きむしることで、手のしわに白癬菌が入り込んでしまいます。
手水虫と呼ばれる手白癬です。

手のひらは角質層が厚いため、発症するとなかなか治りにくくなります。
そのほかにも、頭の皮膚や男性のひげが生える部分に白癬菌が感染して水虫になってしまうこともあります。
これらのようにたかが水虫と思っていても、重症化したり全身へ感染が広がってしまうのです。
家族や他人にうつしてしまうことがある水虫は、放置していても完治しません。

いつもと違う状態や症状に気づいたときには皮膚科できちんと診察、診断を受け、適切な治療を受けることが大切です。
それが早期に完治できる近道なのです。
そして皮膚科では角質を少し採取し、顕微鏡で白癬菌があるかどうか確認して診断します。
自己判断で薬を使用するのはやめましょう。